粉体機器・粉体システムエンジニアリング

ハイフレックスグラル

新方式・貫通型チョッパーシステムがワンランク上の特性を生む。

ハイフレックスグラル
ハイフレックスグラルの原理
ハイフレックスグラルの分解・洗浄
ハイフレックスグラル運転データ

特長

精密混合
凝集性の高い粉体も貫通式チョッパが逃さず分散。
シャープな粒度分布
粘度の高いバインダーも短時間で分散。
中央に集まるダマも逃さず解砕。
高剪断練合
缶体全体に配置されたチョッパ羽根が練合物に対し、より大きく均一な剪断効果

ハイスピードミキサーの用途

原理

発生したダマは、比較的周速の遅い中心部に集まる傾向があり、既存の片持ち式チョッパーシステムでは、それらのダマを解砕することができず、これがブロードな粒度分布の一因だと考えられていました。ハイフレックスグラルでは、缶体全体をカバーする貫通型チョッパー羽根が粉体全体を均一に解砕するため、造粒中に発生したダマも瞬時に解砕し、シャープな粒度分布を得ることが可能です。つまり、アジテーター羽根によって攪拌運動を繰り返す粉体は逃げ場が無く、必ずチョッパーによる強い解砕エネルギーが得られます。また、ハイフレックスグラルはスケールに関わらず中心部に同等のエネルギーを与えるため、スケールアップにも適した機械です。

分解・洗浄

チョッパー軸全体を簡単に取り出すことができ、羽根も1枚ずつ分解ができます。アジテーターはもちろん、チョッパーの両軸は特殊エアシールによってパージされているため、洗浄水を溜めて羽根を回転させることで発生する強烈な渦流による洗浄ができます。

運転データ

  1. 比較的軽い造粒物が得られる。
    (流動層造粒と既存の攪拌造粒の中間)※図1参照
  2. 粒度分布がシャープになる。(粗大粒子が少ない)※図2参照
  3. 仕込量の増減があっても安定した造粒物が得られる。(粒度分布・溶出速度等)※図3参照
  4. 医薬品において主薬含量の均一性に優れている。※図4参照